NO BOARDERの企業理念の元、様々な人々がより楽しめる世界を目指しています。
いきなりですが、世界にはたくさんの理不尽なことがあります。
大きなことを例に挙げると、発展途上国に生まれた人々の暮らしと、発展国に生まれた人の暮らしは確実に異なるし、ある国に生まれればその国の戦士として死んでいかなければならなかったり、ニュースを見ていれば、家庭環境の悪さや、いじめられて命を断つ子供がいたり。
私自身も些細なことですが、子供の頃から今までさまざまな理不尽な思いをしてきたように感じます。
子供には両親も学校も変えることができません。大人になっても住む国を変えることができる人はごくわずかです。多くの人にとってこの大きな地球という惑星の一つの国、地域に生まれ落ちて、今生活している環境だけがその人の世界なのです。
日本では4年大学を出て何ヶ国語話せるだとか、特にやりたいことも無いのに資格を取ったり。
上司に媚を売って、小さな自分を分厚いコーティングで何層にも丁寧に塗り重ねて、より良い企業に正社員として雇用されることが正しいとされる世の中です。
私は学生時代に、30カ国ほど訪ねました。訪ねたと言えば聞こえは良いですが、本当のところは、私の家庭は厳しく20歳になっても門限が決まっていました。当時の私はこれをとても理不尽に思っていました。その束縛から逃げたくて留学だと言い張り飛び立ち、帰りたくなくて、そのままブラブラと放浪していたら気づいたら30カ国になっていました。これが当時の私なりに思いついた理不尽の解決方法でした。(厳しく育ててくれた両親には今では感謝しています。)
旅行した国は途上国から、発展国、リゾートまで。一番転機になったのはカンボジアです。カンボジアではカエルの素揚げを売り歩くことで生計を立てている人がいました。この同じ21世紀にTOEICの1点2点を争っている国もあれば、どれだけカエルが売れるかで生活が変わる人もいる。
でもどんな形であれみんなが目指しているのはより良い暮らし。カンボジアに住む人たちにとっての良い暮らしとははなんだろうか、日本でいい企業に勤めている人が皆良い暮らしで、幸せとは言い難い。日本人だっていつも何かに悩んでいる。これは20歳の私にはとても大きな発見でした。
受験をして4年制の大学に入り、普通に就活をするなら3年生から動き回らないといけません。3回生の私は、「高校生の時は受験勉強だったし、1、2回生は単位取らなあかんし。何年も勤める会社を決めるには自由な時間がない。なのに、入社できるかもわからない会社で働く自分の20年後の姿を想像し、膨大な時間をかけて媚び諂う文章を書かなければならない。理不尽だ!」といつも言っていました。そして学生時代にライブ配信事務所として起業。
どこかの社長が話す動けるバカが最強だという言葉を自分なりの正解にして生きてきました。
長くなりましたが、自分の幸せが何かを見つける間もなく働かなくてはならないような社会で生きていくのはとても難しいことに感じます。
平等で平和な幸せが何かと考えた時にやはり思うことは、
「好きな人と、好きな場所で、好きなことをして生きていくこと」
ではないかと私はいつも思います。
世界中の人が日本にお越しの時には、国が、言葉が、宗教が、などあらゆる理不尽に何にも縛られずに日本を気の向くままに楽しんでいただ来たいと考えています。また日本人、日本企業も海外に言語や宗教、文化差を壁に思わず進出できるように、達成目標でもあるNO BOADERを目指しより良いサービスの追求に取り組んでいきます。
全ての人が平等に幸せな世界を。
村井風音